真理に近づきずぎた者




怖かった。

 

自分を知ってくれている人がいなくなるのが。



たまらなく、怖かった。

 

頭を掻き毟りたいほどの衝動に駆られ、
上を目指すというヒューズとの誓いが肩に重く
圧し掛かり。

 

苦しくて、

痛かった。

 

「ヒューズ、・・俺も。・・・。」

 

ツレテイッテクレ。

 

頭を抱えてベッドに深くもぐりこみ、
息苦しさで心の苦しみをまぎらわそうと。

 

息が乱れて。

 

思い出がフラッシュバックして。

 

でも、誰もいなくて。

 

「ふっ・・ひっく、ひっ・・ぅ・・」


涙が溢れた。
鼻がつまって息が出来なくて、口で量の足りない
酸素を必死で吸って、吐いて。

 

苦しみは増しても、苦しみが減る事などなかった。

 

明日、部下の前で冷静にいられるか?

まだ、上を目指すという気持ちでいることができるか?

 

「ヒュー・・」

 

ヒューズ、

ヒューズ。

 

お前なしでは、息が出来ない。

このベッドの渦からすらも、逃れられない。

 

 

 

 

 

コメント

ヒューズさんが死んじゃった時に、布団に潜って
泣きはらしたのは私です。(笑)

つか、本当にお題にそってない・・