どこに行ったら君に会える?

 

 

 

さ よ な ら

 

 

 

綺麗な花が沢山咲いている原っぱに来た。

君は見ているだろうか

君が横にいないというのは何とも寒いことだろうか。

さよならを告げて、

また空を見上げて。

泣いて

泣いて

泣いて

涙の渦が海になる前に止まって空に昇って、また。

 

帰ってくる。

 

 

何度繰り返しても慣れることのない、身を切り裂かれる別れに。

望んではいなかったのに。

自信 希望 安置 死 堕落 絶望 ・・・・君はいない。

 

 

上を目指しても、

君はいない、

もはや何のために上を目指しているのかすら、思い出せずに霞んで消えた。

 

さよなら

さよなら

 

今、全てにさよならを告げて。

 

 

「・・・・私も連れて行ってくれ・・・」

 

 

仰向けに倒れると花の茎が折れた。

むせ返るように充満する、花の優しい香りに何故か涙が溢れた。

 

「死ぬ術も持たない弱い生き物は帰れということか・・」

 

呟いて、空を見上げる。

 

感じるのは風。

あたたかな風。まるで、君のような、・・優しげに満ちた風。

青い空、

黄色い花。

 

死にたい

死にたい

君に会いたい。

 

 

どこに行けば会えますか?

どこに行けば彼女に謝ることができますか?

 

さみしい

ずっと傍にいてほしい。

 

抱きしめたい

会いたい 会いたい 会いたい。

 

苦しい

一人ぼっちで、殺した恐怖と殺された恐怖と戦って。

 

 

君に、会いたい。

 

 

さよなら

さよなら

私の、

 

 

「さよなら、リザ・・」

 

 

愛しい人。

 

 

 

 

 

 

また立ち上がって、死にたいとまで思って。

それでも私は生きてる。

まだ、・・生きてる。

 

 

 

忘れないよ、君を。

君は、君だけは。

 

 

 

 

 

すまない、

少し、待っていてくれ。

私が望むことを遣り終えたら、君に会いに行く。

 

この、花の都で待っていて。

 

 

 

 

 

 

サヨナラ、少 シ ノ 間 ダ ケ。

 

 

 

 

 

 

 

 

+++

 

あとがき

 

はい、やってしまいましたー。

死にネタ!

中尉には死んでいただきました・・・あ、ははは・・・